差別・えん罪を許さず、人権を守る運動で狭山事件の再審をかちとろう!
狭山事件の石川一雄さんは無実です。 狭山事件は第3回目の再審が東京高裁で審理されていますが、大きな山場を迎えています。
昨年3月、袴田事件の袴田巌さんに再審開始決定が出され、釈放されました。袴田さんは無実にもかかわらず、死刑囚として48年の獄中生活を強いられてきました。茨城県利根町で起きた布川事件の桜井昌司さん・杉山卓男さんも再審無罪をかちとるまで29年の獄中生活を強いられました。他にも足利事件の菅谷利和さんをはじめ、えん罪によって人生をめちゃくちゃにされた人は多くいます。
しかし安倍内閣や法務省は、このようなえん罪事件を反省して取り調べの可視化や証拠開示を進めるのではなく、逆に「秘密保護法」等と一体で捜査機関の秘密性や権限を強めようとしています。このような、警察・検察・裁判所という国家権力による人権侵害は、いつ私たちに降りかかるか分かりません。
また安倍政権の極右的な政治の中で、民族差別排外主義が強まっており、「朝鮮人を殺せ」などというヘイトスピーチが公然と行われています。このような差別排外主義は、部落差別や「障害者」差別をはじめ、社会的少数者への差別へとつながっていくことは明らかです。
反動的な法律が次々と作られ、差別が強まり、憲法改悪や海外での武力行使までもが公然と言われている今こそ、私たちは、差別や戦争に反対し、市民の生活と権利を守るための取り組みつくっていかなければならないと思います。 狭山事件はこれまで、差別やえん罪を許さない取り組みの中心的な役割を果たしてきました。私たちは、このような状況の元だからこそ、もう一度狭山事件に一から取り組む中で、反差別と平和を願う多くの県民の皆様とつながっていきたいと考えます。再審の山場を迎えている今、茨城から狭山事件の再審を求める声を大きくつくっていきましょう。